PC-98 DVD Q&A
  
DVDトラブルシューティング

このQ&Aに無い不具合でお悩みの方は
PC-98Q&Aに解決策が掲載されている場合もあります。
また、それでも解決できない場合は、
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ここに掲載されていないPC-98に関する様々な事例を参照して、可能な限りのサポートを行っています。
もし、DVD再生に成功されました場合は、
こちら のフォームから是非、その際の詳しい環境等を送信して下さい。
集計されました結果は、DVDを再生したいと考えている他の多くのPC-98ユーザーにフィードバックされていきます。

2001 7月、当Q&AはPC-98でのDVD再生を検証されている
悠久館管理者様の御好意により、メールにてお教え頂いた数多くの情報を元に修正が施されています。


PC-98で満足なDVD再生は可能?
動作条件さえ満たせば問題ありません。

DVDを見る為の推奨環境は?
一番推奨している環境はDVDExpressを使用し、
430VXマザーにUrtraATA接続されたDVDドライブとSavage4ProPlus以上のビデオカードが実装され、64M以上のメモリに増設、且つK6-III450MHz以上の環境で満足な再生が出来たことを確認しています。

Savage4ProPlusを実装した環境でDVD再生中の画面に横線が走る。
DVDExpress等を使用すると発生する事があります。
リフレッシュレートを変更することで改善したという報告があります。

GA-VDB16やGA-RUSH6でも再生できますか?
もちろん可能です。GA-RUSH6はさすがに厳しいものがありますが、VDB16(Banshee)の場合は2D処理だけならベンチマーク上、
Savage4ProPlusより高速です。
ただ、動き補正(モーションコンペセーション)等のDVD再生支援機能は無いため、全て力づくで再生することもあり、DVDExpress等、MCS3に対応した再生ソフトと組み合わせて使ってもあまり意味がありません。

2D処理に長けたマシン用に最適化されたようなプレーヤ
(CinePlayerやSoftwareCinemaster等と組み合わせて使用するほうが妥当かと思われます。
VDB16はOpenGLにも対応していない事や、画質がいまいちという動作報告もあり、DVDやDirect3D対応ゲーム以外の、あらゆる用途を考えるとあまりお勧めはしませんが、DVD再生にだけ関して見ると、「これもアリ」といった感じです。

S3TCって何のこと?
テクスチャ圧縮技術の事らしいです。

WindowsNT/2000環境でDVDがコマ落ちする。

NT系OSはWindows9xに比べ重いため、再生パフォーマンスが落ちます。
DVD再生支援機能を持つGAはドライバで無効化されている場合があります。
Windows9xでスムーズでもWindowsNT/2000ではコマ落ちする場合があります。

MCS3って何? 対応するソフトは?
MCS3とは
Savage系GAに搭載されているDVD再生支援機能です。
WGP-SF32PNにもSavage4が搭載されていますが、MCS3をカード上のBIOSで無効としているため、今後ドライバーのバージョンアップで対応する可能性は薄いと思われます。
これによりWGP-SF32PNをDVD再生目的で購入するのはどうかと思われます。
まず、
DVD再生支援機能を使用するにはOSがWin9x/Meである必要があります。
CinePlayer、DVD Expressの2つがMCS3対応です。
VARODVD2000、SoftDVD MAX2000は未対応です。
間違えてはいけないのはMCS3はDVDの再生支援回路で、デコード機能ではないという点です。
ハードウェアデコーダとはハードウェアでMPEG2の展開を行うものですが、基本的にSavageはソフトウェアデコードで、それを支援する回路がMCS3ということになります。
逆に
MCS3の利点は、MPEG2以外でも有効という点です。
今後MPEG2に変わるフォーマットが開発された場合、今までのハードウェアデコーダでは再生できませんが、
Savageの場合はMCS3に対応するソフトウェアデコーダと組み合わせることによって再生が可能です。
またMPEG以外のムービー再生等にも有効な場合もあります。
Savage系グラフィクスカードをDVD再生に使用する場合は、MCS3に対応したソフトウェアプレーヤと組み合わせるのが常套手段でしょう。

お勧めのUSB音源は?
ONKYOから発売されているSE-U77という音源はなかなか良いです。
価格も他のMIDI音源より安く、PC-98との相性もなかなかです。
写真(左)が製品です。パッケージにはDOS/V完全互換機対応が謳われていますが、PC-98でも動作できます。
ただWAVIOをMIDI音源として利用する上で気をつけなければならない点は、ソフトウェアMIDIであるという点です。
WAVE変換部分はハードウェアで行っているのでマシンにかかる負担は大きく軽減され、DTMアプリケーションからみれば外部MIDI音源として認識しますが、音質は本物のMIDI音源より、やはり劣ります。
ただ、これの良い点はハブ機能と、PCM音源機能を持つ上、MIDIポートとオプティカルポートを持つ事です。
他のデジタル音響機材を接続する場合や、MIDI音源を扱う再など、MPUのような特別なインターフェイスを使用する事無く、リソースもうめず、シリアルもパラレルポートも使わずに接続できるので非常に便利です。
ハブとしても機能するので(フロントに1、リアに1ポート装備)ハブを介さなければ動作しないようなUSB機器(一部のLANインターフェイス等)の問題も解決しますし、WAVE再生のチャンネル数も増え、一石二鳥です。
ソフトウェアMIDIエンジンはローランド製のGSなので、他のSCシリーズと高いレベルで互換性があります。

DVD Expressがインストールできない。(ドライブを認識しない)
DVD Expressをインストールすると「DVD-ROMがインストールされていません」と表示され、インストール続行できない場合があります。
この場合は以下のような方法を実行してみてください。
DVDExpressのCD-ROMの内容をハードディスクにコピー。
mmsetup.iniのRequireDVDの値を1→0に書き替える。
ハードディスクからSetup.exeを実行。

ドルビーサラウンドで再生したい。
ドルビーサラウンドのPCIのサウンドカード、またはドルビーサラウンド対応のUSBサウンドデバイスを使う方法もあります。
YAMAHA製AP-U70、DP-U50等が対応しています。
またDVD再生ソフトはPowerDVD VR-XやWinDVD 2000が対応しています。
しかしながらUSBサウンドはあまりDVDや連続した音声再生向きではないので、できれば内臓音源、またはPCIサウンドデバイスを使用するのが妥当かと思います。
またPCIを埋めたくないという人は外部にドルビーサラウンド対応のアンプライザをライン接続するという手もあります。
DVDからのステレオ音声をスルーでアンプに入れ、そこでドルビーサラウンド効果をかければマシンの拡張性も損なわれません。
YAMAHA製AP-U70、DP-U50、RP-U200はDD、DTS対応です。

WGP-FXNでマクロビジョンと画面に表示される。
WGP-FXNのドライバの問題と考えられているようです。
現在、公開されているドライバファイルではSWCM99で再生を行うとマクロビジョン対応のDVD-Videoが再生できません。今後対応する事も無さそうなので
WGP-FXNを使用したDVD再生はあまりお勧めしません。
SWCM99Ver2等で発生する問題ですが、SWCM98 Ver1.10にすると回避できます。
SWCM98 Ver1.10はSWCM99Ver2のCD内にあります・・・と悠久館の管理者様が仰られましたが保有しているOEMのSWCM99のCD内には無く、製品版のSWCM99Ver2のCD内には入っていました。
同じOEM版を所有されている方は頑張って探してください。

WGP-SF32PNでMCS3が有効とならない。
WGP-SF32PNではMCS3が使用できません。
GA上のBIOSで切られているようです。
ドライバで対応する事も無いと思われますので、今後にも期待できません。

GA-SV432で DVD Expressを使用するとフリーズする。
ドライバのバージョンを変更してみましょう。
WildCat系は1.30、430VX HX系は1.21を使用すると動作できるようです。

ATA66とSCSI(SDAT)接続どちらがスムーズな再生速度が得られる?
どちらとも言えませんが、
転送速度的にはATA66のほうがSCSI-3より高速です。
またUIDE-66(IO-DATA)の場合、SCSIの専売特許である同期データ転送および切断がハードウェア的に有効となっているようなので、実質SCSI接続より効果的であると言えます。
またATAPI方式のDVDドライブの方が安価で数も種類も多い為、
ATA66を推奨してはいますが、SCSI-3の場合もCPUにかかる負荷を相当量軽減できます。
GA-VDB+SWCMの環境で再生される場合にはSCSI接続必須です。
またハードディスクもSDAT接続またはSCSI接続しておいたほうが良いです。


LANに繋がったPCでのDVD再生がうまくいかない。
ネットワーク環境を構築している場合、常にデータの整合(パケット送受信)を行います。
つまり、常に軽い負荷がかかった状態となるので、DVD再生時にもパフォーマンスが低下します。
DVDを再生するPCはネットワークから外したほうが良いでしょう。

CinePlayerで画面が真っ黒またはベタ一色になる。
画面がベタ一色状態の場合等で停止する場合はGAのオーバーレイ機能に問題があるそうです。
CinePlayerのサーフェイスモードが正しく設定されていない可能性もあります。
この値の標準値はCinePlayerで"8"。
SWCM 9x(Ver.1.02 - 2.00)で"4"となります。
また標準のDirectDrawを使用する場合は"1"です。
上記の順番でレジストリ値"SurfaceFlipMode"を変更してみてください。

PC-98でのDVD再生における注意点は?
ソフトデコードは非常にCPUパワーを必要とするので、これを最大限に軽減させてやる必要があります。
画質設定を変更する。
音質設定を変更する。
マルチタスク処理のタスクタイミングを調整する(MinTimeslice)。他のタスクを終了させる。
レジスタの内容を最適化する。
音源を内臓標準またはPCIに変更する。
VGAドライバ設定をVSYNC非同期、バスマスタ等にしてみる等が有効です。

ソフトDVDを複数インストールできるか。
正常に動作している場合でもシステム的に異常が発生する可能性があります。
導入するデコードソフトウェアは必ず1本とし、他のソフトを扱いたい場合には一旦アンインストールしてからインストールするようにしましょう。
ただしSWCMやPowerDVDのようにDirectShowフィルタを登録しなくても自分自身のデコードエンジンよりフィルタを呼び出し使用する場合のものは共存できます。
また、DVD-EXPRESSやVARODVD2000のようにDirectShowフィルタが登録されていなければいけないソフトは共存できません。

 フィルタを外してもよいもの
  SoftwareCinemaster、PowerDVD、WinDVD
 フィルタを外してはいけないもの
  CinePlayer、DVD-EXPRESS、SoftDVD MAX2000、VARODVD2000

DVDドライブをA〜Cに設定しているとSWCM9Xが起動しない。
SWCMはDOS/V機用に設計されている為、DVDドライブをA〜Cに割り当てると起動しません。DVDドライブは必ずD以降に設定してください。

NTでSWCM99 V2を使用したい。
NEC-98にWindowsNTをインストールする時には注意が必要です。
FDDがOSのHDD以降に存在する場合はエラーを出します。
この場合「無視」を選択して起動します。
先頭のリムーバブルをDVDドライブとするためFDDがDVD扱いとなります。

PC-98で使用可能なデコーダボードは?
HARDWARE CINEMASTER / RealMagicDVD Hollywood+ / GoldenMelody8300(Hollywood+のOEM)
GoldenMelody DVD320 / ENCORE(Dxr2) / GV-DVD2/PCI / GV-DVD/PCI 等が使用できるようです。

再生が非常に不安定である。
System.iniファイル中のVcache項目に次を記述します。
MaxFileCache=8192

またタイムスライス設定を最適化する方法もあります。同じSystem.ini 中の386Enh項目に以下を追加します。
MinTimeslice=??
??はマシンによって値がかわります。マシンに関係なく20が標準設定なので、これより小さくすればするほどタスクの切り替えが高速になります。
K6-2の400クラスであれば5 K6-III の450クラスであれば 4 K6-IIIE+600であれば 3の設定が最適なようです。

USBサウンドデバイスで音が出ない。
Windows98SecoundEditionを使用してみて下さい。
Windows98+ServicePack1では正常に動作しないそうです。

DirectShowフィルタの登録と解除の方法は?
通常はDVD再生ソフトを導入すと自動的に登録されます。
手動で登録や解除する場合はファイル名の指定と実行で
登録の場合 ?:\windows\system\regsvr32.exe "?:\インストールフォルダ\???.ax"
解除の場合 ?:\windows\system\regsvr32.exe /u "?:\インストールフォルダ\???.ax"

  
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