ソフトDVD再生
  

ソフトウェアDVD再生とは

DVDデコーダやMPEG2ボードを使用せずに、ソフトウェアで圧縮ムービーデータをデコードし、再生する。
それがソフトウェアDVD再生です。
PC-98でも、もちろんソフトウェア/ハードウェアDVD再生が可能です。
ただし、ソフトウェアDVD再生は大変なCPUパワーを必要とし、高速なグラフィクスアダプタが無ければ満足なクオリティを得ることはできません。
またビデオカードとの相性問題やPCの特性により扱えるソフトウェアDVDプレーヤも限られます。
ここではPC-98で動作可能なソフトウェアDVDプレーヤについて解説しています。

ソフトウェアDVDプレイヤ(PC-98で使用できるもののみ掲載)


 DVD再生ソフト  内容
Cine Player
SoftwareCinemaster
CinePlayerはSoftwareCinemasterの次期版。 
従来のCinemasterの機能を継承しつつ、web対応、File再生、パンスキャン等の機能が追加。サウンドはSPDIF出力。
dtsが追加され、 skin機能等に対応予定(1.00時点で未対応)。サウンドのマルチチャンネル再生には未対応。
対応OSはWin9x/2000/Me。
GA-VDB16/PCIの場合はSoftwareCinemaster99のほうが高速です。
SSEに対応。
SWCM2000の日本語版といった感じで、SWCM2000と機能的な差は無いようです。Cinemasterとの比較で、10%程度重いようです。

SoftDVD MAX2000

SoftDVDのWindows2000対応版。
DirectX 6.0以上, DirectX Media 6.0以上必須です。
ファイル単体の再生も可能。
AMD HK6 3D Now! MCS3対応(K6-2のみ)。
SSE未対応。ソフト自体はMC対応ですが、PC-98用GAのMCは不可です。

WinDVD DH

WinDVD2000にMP3機能などを追加した製品。
AMD HK6 3D-Now! MCS3対応。

VARODVD
2000

Windows2000対応。再生機能が非常に豊富。
3D-Now!対応。

ガンガンDVD

再生エンジンにSoftDVD MAX2000搭載。3D-Now! MCS3対応。
ソフト自体はSoftDVD MAX200 Ver6を採用。
ガンガンDVD6は9821対応。

DVD-Express

リージョンコードはフェーズ2が5回、フェーズ1が1回。
3D-Now! MCS3対応。この中では最もPC-98と相性が良いと思われます。

<予備知識>

リージョンコード
リージョナルコード


6つの地域ごとに地域コードを加えて管理し、プレーヤ側に記録されているコードと一致しない限り再生できないようにしたプロテクトシステムの事。
国ごとに異なる様々な映像の制約の為という意味もあるようです。

-リージョナルコード表-
リージョンコード 対応地域
1 アメリカ,カナダ
2 日本,西ヨーロッパ,中東,南アフリカ,日本
3 東南アジア,台湾
4 オーストラリア,中央・南アメリカ,メキシコ
5 北アフリカ,アジア,東ヨーロッパ,インド
6 中国

 

Phase
 世代管理コードと呼ばれています。
第1,2世代がフェーズ1、第3世代がフェーズ2となっています。
フェーズ2ではリージョン2対応のプレイヤでしか再生できません。



チップセットとプレイヤーソフトウェアとの相性

一般的にチップセットは430VXが最適。
次にFX、HX、Wildcatの順と言われています。
またビデオカードは後付けVGAカード必須でVoodoo(Banshee)は「SoftwreCinemaster」、Savage(4ProPlus / 2000)は「DVD-Express」が最適と言われています。
Savage4以降のSavageカードはDVD再生支援回路(MCS3)を持つので、AMD HK6-IIIとの相乗効果で高速な再生が行われます
が、MCS3に対応していないソフトDVDプレイヤと組み合わせて使用する場合はGA-VDB16等との組み合わせのほうが高速になる場合もあるようです。

ただし、DVDExpressに関して最近判明したのですが、ビデオカードやチップセットに関わらず、最後まで再生させ、停止せずに待っているとフリーズする事があるようです。
気になる人は、Cinemaster99 Ver2とGA-VDB16との組み合わせを選択した方が良いかもしれません。

   
戻ります