ソケット7マザーで K6-III 600MHz化

AMD K6-III+(E+)を使用してソケット7搭載PCをオーバー600MHz化する事ができます。
まず、K6-III+CPU(450MHz以上)とメルコNV4下駄(HK6-MD550P-NV4等の下駄部分)を準備します。
クロックマルチプライヤ設定をＯＮ（2倍）とし、倍率設定を6倍とします。
各設定は以下を参照してください。
また位相設定は+3に設定すると調子が良く動作するという報告が多く寄せられていますが、これについてはマシンによりけりなので使用中のPCに合った設定となるように、色々変えて実験してみてください。
K6-III+ 450 オーバークロック600での動作を確認しています。
また、この改造を施す事により、USB機器が不安定になる等の動作報告も多く寄せられています。
これについて不安のある人はメルコ製「HK6-MS600P-NV4」を使用するという手もあります。
ただこの製品は非常に非常に少数の限定販売だった上、550MHzのK6IIIE+をオーバークロックする事もあり、非常に耐用性の高いCPUをメルコが選定して受注生産という形をとっていた為、入手は極めて困難です。
またカタログにも掲載されておらず、一部のパーツサイトでのみの限定販売だった事も有り、中古では絶対見つからないと言っても良いでしょう。
ただ、このアクセラレータにはメルコがK6IIIE+用にNV4下駄を再改良した下駄が搭載されており、K6-2+アクセラレータ用のNV4下駄に載せたK6-IIIE+で発生するUSBの不具合等は発生しないという動作報告も上がっています。
真に最速を目指したい人には非常にお勧めですが、数の少ないK6IIIE+の中から選りすぐりの石を使用する事もあり、よほどお金を積むか頑張って探さない限り入手は不可能であると思われます。
なお、メルコからの直接販売はされていません。

[HK6-MS600P-NV4]
発売元：MELCO
対応：9821シリーズ以下の公式対応機種
動作クロック：600MHz
採用CPU：AMD K6-IIIE+ 550

なお、対象に9821Xc16やV200は入っていませんが、本サイトでチェックした所、正常に動作しましたので、およそメルコがチェックしていないから・・や、動作確認した機種に何らか問題がある場合、メルコのチェック方法では正常と認められなかった等の理由だと思われます。

このＣＰＵは搭載ＣＰＵの特性や、その構造上、非常に熱を持ちやすく熱暴走しやすい事でも有名です。
共に発熱量の多いBanshee等を組み合わせて搭載する場合、放熱対策は最重要課題となります。

■公式対応機種■
Xa7/C4 Xa7/C8 Xa7e/S15 Xa7e/S17 Xa9/C4 Xa9/C8 Xa10/C4 Xa10/C12 Xa10/K8 Xa12/C8 Xa12/C12 Xa12/K8 Xa12/K12 Xa13/K12 Xa13/K16 Xa13/W12 Xa16/R12 Xa16/R16 Xa16/W16 Xa16/W30 Xa20/W30 Xa20/W30R Xa20/D30R Xa200/W30R Xa200/D30R Xb10/F Xb10/J8 Xc13/S5 ModelA/B Xv13/W16 Xv20/W20 V7/S5K V7/S7K V10/S5K V10/S7K V12/S5R V12/S7R V13/S5 V13/S5R V13/S7R V13/M7 V16/S5 V16/M7 V20/S5 V20/S7

公式非対応機種で動作可と思われる機種(注意：メーカー保証外)
Xc16 V166 V200 他

さらに本サイトで動作確認済み機種
Xc16 V200

参考までにK6-III450(466MHz)とHK6-MS600P-NV4のベンチマーク結果を載せておきます。
CPU結果のみ HDBENCH3.30の値です。
ただしメモリはEDO64Mのみ、PCISetのチューニングを行っていないXc16での結果です。

K6-III450(466MHz)
Integer：22061 Float：14087

HK6-MS600P-NV4(K6-IIIE+600MHz)
Integer：28416 Float：18146